新型コロナウイルス感染拡大の影響で、オンライン診療が大きな注目を浴びています。
ですが、急にオンライン診療だと言われてもどんなサービスがあるのか?色んなサービスがあるし、導入している診療所もまばらだし。。。
ということで今回は各社でローンチしているサービス一覧をご紹介します。比較する際に以下項目を使って評価をしてきます。
『費用面』・・・如何に安く導入できるか
『サポート面』・・・サポートがどれだけ充実しているか
今回ご紹介するサービスは<、次のの6社のオンライン診療についてです。
- CLINICS
- PocketDoctor
- Curon
- YaDoc
- CARADAオンライン診療
- LINEドクター
それぞれについて解説します。
CLINICS
『費用面』・・・★★★☆☆
『サポート面』・・・★★★★★
CLINICSは株式会社メドレーが開発・提供するオンライン診療システムです。日本で最も使われている「オンライン診療」システムといってよいでしょう。
開発には医師はもちろん医療従事者が多く携わり、現場での使い勝手を第一に考えて設計されている点が最大の特徴です。
2020年6月に累計診療回数が100,000回を超え、総務省後援「ASPIC IoT・AI・クラウドアワード2020」において「総務大臣賞」および「社会業界特化系ASP・SaaS部門 総合グランプリ」を受賞するなど、実績と信頼があるサービスといえます。
サービス内容に関しても診療の予約から問診、スケジュールと予約の管理、クレジットカード決済、院内処方が必要な場合に、配送用の宛名ラベル印刷まで一貫して行ってくれます。
肝心な費用面ですが
●基本料金
システム利用料: 1万円/月
初期費用/ 導入支援費用: クリニックの状況に合わせて個別に提案
●サービス利用料
決済額の3.45%
となっております。
初期費用はクリニックの状況により変わるので、一概には言えませんが何十万となります。
オンライン診療の知見が無く、信頼のあるサービスを使いたい!という方にはオススメです。
ちなみに芳縁診療所もCLINICSを導入予定です。
株式会社メドレー
代表:代表取締役医師 豊田 剛一郎、代表取締役社長 瀧口 浩平
設立:2009年6月5日
会社Webサイト:https://www.medley.jp/
CLINICS製品サイト:https://clinics-cloud.com/
PocketDoctor
『費用面』・・・★★☆☆☆
『サポート面』・・・★★★★☆
PocketDoctorは非常勤医師紹介事業シェアトップクラスのMRT株式会社と遠隔作業指示の基本特許を持つ株式会社オプティムの共同提携により作られた日本初のオンライン診療サービスです。
2016年に経済産業省主催のヘルスケアコンテストでグランプリを受賞しています。
サービス内容ですがCLINICSとほぼ変わらずオンライン予約、診療、クレジットカード決済、薬/処方箋の配送を一貫してオンラインで行えるものとなっております。
ただ、診療の際の機能で映像や静止画の上に赤ペンを描いたり、指差しマークを表示することができます。この機能は特許を取得しており患者様に映してほしい部分の指示や、症状の説明を的確に行えます。
また患者様が血圧計や体組成計、体温計などのヘルスケア機器から取得したバイタルデータを ポケットドクターと連携している場合は、そのバイタルデータを閲覧することも可能です。
料金は「トライアルプラン」と「ゴールドプラン」の2つがあり
「トライアルプラン」0円/2ヶ月 使用方法に関するサポート対応。
「ゴールドプラン」3万円/月 患者周知のお手伝いや想定患者の提案などオンライン診療のコンサルテーション。
があります。興味がある方はまずは「トライアルプラン」から試してみて、使用感が良い場合は「ゴールドプラン」に切り替えるのが良いですね。
セキュリティと提供会社重視している医療機関にお勧めです。
MRT株式会社
代表:代表取締役社長 小川 智也
設立:2000年1月
会社Webサイト:https://medrt.co.jp/
ポケットドクター製品サイト:https://www.pocketdoctor.jp/med/
株式会社オプティム
代表:代表取締役社長 菅谷 俊二
設立:2000年6月
会社Webサイト:https://www.optim.co.jp/
ポケットドクター製品サイト:https://www.pocketdoctor.jp/med/
Curon
『費用面』・・・★★★★★
『サポート面』・・・★★★☆☆
Curonは株式会社MICINが行っているサービスです。2016年4月にサービス提供を開始し他のサービスと比べれば後発ですが、導入施設数は4,500件(2020年8月時点)と日本一の導入数となっております。
機能面でいうとオンライン予約、診療、クレジットカード決済、薬/処方箋の配送と上記2つのサービスと変わりません。
ではどうしてここまで流通しているのかというと『費用』ですね。
なんと初期費用も月額費用も0円で利用できます!必要なのは患者の自己負担額の事務手数料の4%のみです。
実際オンライン診療も導入したけど、利用者が少ない!みたいな事例も起こりうるので、固定費がかからないよう費用ゼロで利用できるのは医療従事者にとっては有難いですね。
小規模な医療機関やとりあえず外部のオンライン診療サービスを試してみたい!という人にお勧めします。
株式会社MICIN
代表:代表取締役 原 聖吾
設立:2015年11月26日
会社Webサイト:https://micin.jp/
curon製品サイト:https://curon.co/
YaDoc
『費用面』・・・★★★★☆
『サポート面』・・・★★★★☆
YaDocは株式会社インテグリティ・ヘルスケアが提供するオンライン疾患管理システムです。
上の3つのサービスとは違い、主に対面診療時のオンラインモニタリング、問診、診療サービスに特化しています。
オフラインの診療で利用できる「電子カルテサービス」には患者の
体重 / 血圧 / 脈拍 / 呼吸数 / SpO2 / HbA1c / 体温 /血糖値 / 歩数 / 消費カロリー / 水分摂取量 / 飲酒量 / 喫煙本数 / 写真記録
など様々な項目を一元管理出来、今まで見えなかった患者さんの状態変化を継続的に捉えることが出来ます。
専用アプリを使わず、webで完結できるオンライン診療サービス「YaDoc Quick」もございます。こちらはオンライン予約、診療、決済までをサポートしており薬や処方箋の配送は行っておりません。
料金ですが疾患管理システムYaDocはクリニックプランの場合
初期費用0円
月額利用料30,00円で行うことが可能です。
YaDoc Quickの場合は
初期費用0円
月額利用料20,00円で利用できます。
株式会社インテグリティ・ヘルスケア
代表:代表取締役会長 武藤 真祐、代表取締役社長 園田 愛
設立:2009年10月
会社Webサイト:https://www.integrity-healthcare.co.jp/
Yadoc製品サイト:https://www.yadoc.jp/
CARADAオンライン診療
『費用面』・・・★★★★★
『サポート面』・・・★★★☆☆
CARADAオンライン診療は
相談回答件数32万*件以上の医療・ヘルスケアQ&Aサイト「CARADA 健康相談」を運営するカラダメディカが開発したオンライン診療システムです。
オンライン診療だけでなく、薬剤師から患者に行うオンライン服薬指導にも対応しています。*2020/07/14時点での回答数
専用のアプリではなく「Google Chrome」や「Safari」ブラウザを用いるため、患者さんはスマホだけでなくPC、タブレットでも受診することができます。
こちらのサービスもCuronと同じく今だけ初期費用、月額費用共に0円となっております。
*無料期間は2021年1月末日まででそこからは費用が発生します。
導入後のサポートでシステムの操作方法のご説明の他に、患者さんにご利用いただくためのマニュアル・チラシなどの印刷物を提供してくれるのは有難いですね。
導入後の手厚いフォローがほしい医療機関にオススメです!
株式会社カラダメディカ
代表:代表取締役 菅原誠太郎
設立:2015年7月1日
会社webサイト:https://caradamedica.co.jp/
CARADA オンライン診療製品サイトはこちら
LINEドクター
『費用面』・・・★★★★★
『サポート面』・・・★★★☆☆
LINEドクターはLINEヘルスケアが提供するLINEアプリ上から、診療の予約、無料ビデオ通話での診察、決済を完結することのできるオンライン診療システムです。
LINEといえば日本人の2人に1人が使うコミュニケーションアプリとして多くの人に親しまれています。
ですので利用者からしたら新しいアプリをDLする必要もなく、手軽に出来ます。
ただサービスを利用する際は審査が必要になります。問題がなければ利用できる形ですね。
こちらのLINEドクターも決済手数料のみで、初期費用月額費用0円で利用できます。
LINEヘルスケア株式会社
代表: 室山 真一郎
設立: 2019年1月4日
会社webサイト: https://linehealthcarecorp.com/ja
LINEドクター: https://linehealthcarecorp.com/ja/lp/common/recruit/clinic-202009
まとめ
以上、各種サービスを比較してみました。
結果
信頼出来て、サポートも充実しているサービスを使いたい!→CLINICS, Pocket Doctor
費用を抑えたい、安く導入したい!→Curon, CARADAオンライン診療, LINEドクター
対面診療時からオンライン化を導入していきたい→YaDoc
をお勧めします。
医療期間の規模感やオンライン診療に対しての向き合い方によって向いているサービスも変わりますので
まずは資料請求をし、問い合わせてみましょう。